お子さんの小学生としての生活が始まると、必ず話題に出てくる《PTA》の存在。
学校行事などの運営において教師と保護者が一緒になって活動をより良いものにしていくのがPTAの存在理由ですが、
その具体的な活動内容については知らない方もたくさんいるのが事実。

特に今のご時世においては、PTAについてはどちらかと言うと毛嫌いされる感じですが、何故毛嫌いされているのか、活動内容をしっかり把握してどう言った特徴があるのか知っておく必要はあります。
そこで今回は、「一体PTAって何?、実際何をしているの?」と疑問を解消すべく、その実態や活動内容についてご紹介していきます。
是非一緒にPTAについて正しく理解を進めていきましょう!
こんな方におすすめ
- PTAの活動内容について知りたい方
- PTAにはどんな役目があるのか知りたい方
PTAとは?
先ずPTAとは何かについて解説します。
PTAとは、『Parent Teacher Association』の頭文字を取って略語で、学校の教員と家庭の保護者同士で作られた組織で、
学校行事の改善活動や生徒の教育効果を上げるための取り組みを行なっている任意加入の団体です。

基本的には、任意加入の団体なので強制的に入らなきゃいけないということはありませんが、
今のこの日本のPTAの実態として、半ば必ずしも入らなくてはならない存在になりつつあるのが実情なんです。

現状においては特段理由がない限り、PTAに加入しないことは認められていない風潮がありますので、先ずはこの事だけでもあらかじめ理解しておくようにしましょう!
知っておきたいポイント
繰り返しになりますが、PTAは任意加入の団体であり、法的に義務づけているものではありません。しかしながら生徒のためのボランティア活動という認識が強いために、自分だけが加入しないことに対する周りからのプレッシャーは相当なものです。特段理由がある無い限りは断わらないようにするのが無難です。
PTAの役割は?
PTAには大きく分けて3つの役割(存在理由)があります。
先ず1つ目は、
PTAの役割①
学校行事の円滑な運営
学校行事は多岐に亘ります。入学式にはじまり遠足、運動会、文化祭、夏祭り、秋の収穫体験、卒業式などなど、1年間とおしてたくさんの行事がある訳です。
もちろんこれらの行事の計画を円滑に進めていくことが、学校長はじめ、各教員の方々の役目でありますが、
行事内容によっては教員だけではスムーズに計画出来ないこともあるために、生徒の保護者にも参画してもらって、より円滑に行事の計画などを進めていくことにこのPTAの役目がある訳です。

学校行事の運営におけるサポートの役割を果たしているのがこのPTAの存在理由なんです。
PTAの役割②
生徒の教育効果の向上
学校側が計画している教育計画に対して、その内容の改善や見直しを図ることが出来るのもこのPTAの役割です。
例えば、運動会の開催において「これはもっとこうした方が良い」とか、「これは不用だから無くしましょう」という議論が、より快適な内容での開催に繋がったりします。
見直された開催内容によって、生徒たちも効率的に運動会に取り組めるようになるのとともに、余計な時間が省けたことによって結果的に生徒たちの教育時間を充足出来ることにつながるため、
PTAは生徒たちの学校生活の改善役としても大切な役割を担っている訳です。

PTAの役割③
地域との交流
地域のご年配の方々との交流会や勉強会などの計画もPTAの役割の一つです。
地域に名指して農業をやられている方々から、稲作の方法を直接教えてもらったり、
ご年配の方から竹トンボの作り方を直々にレクチャーしてもらったりと、
普段の生活の中では決して経験することが出来ない体験を計画したりと、地域との交流を増やしていくことも大事な役割なんです。

PTAには学校行事のみならず、学校運営そのものにおいても大事な役割ん果たしていることがお分かり頂けたかと思います。
PTAの主な活動事項
これまでPTAの位置付けや役割について解説して来ました。
次に実際の活動事項について詳しく見ていきたいと思います。
先ずはPTAにも様々な役があることを押さえておきたいです。
どんな役があるの?
会長
副会長
書記
会計
会計監査
これらは、《本部役員》と言われるPTAの中枢を担う役員のことで、会社で言えば経営層に位置する役のことです。

では実際にそれぞれの役がどのようなことをしているか見ていきましょう!
会長は何をする?
PTA活動全体の責任者として、PTA活動の全般を取り仕切ります。各行事の際には登壇して挨拶をしたり、地域交流における協議会に参加したりします。
副会長は何をする?
会長の補佐役として会長をサポートし、教員や地域との連絡調整などを実施します。会長代理として地域交流の協議会に参加することもあります。
書記は何をする?
その通り、PTA会合での文章作成や議事録を取ったりと会合の内容を記録することをメインにしています。
会計は何をする?
PTA活動における年間の会計管理や予算管理をします。いわば経理的な存在として会計全般を取り仕切ります。
会計監査は何をする?
会計が正しく行われているか、また不備などがないかをチェックします。会計内容を見直したり改善したりするのもこの監査の役割です。
このように本部役員という役においてはPTA活動そのものを円滑に行うために必要な事項を担当している訳です。
一方、この本部役員の他にも様々な役割があり《委員会》という形式にて活動します。
委員会って何?
クラス委員会
広報委員会
文化委員会
地区委員会
環境委員会
ベルマーク委員会
指名(推薦)委員会
※各小学校、各地域によって委員会の種類や内容が異なることは予めご了承ください。
クラス委員会って?
教員と保護者の親睦会や、地域住民との親睦会などを企画したりします。関連する方同士の親睦を図ることを計画します。
広報委員会って?
PTA広報誌の作成や編集・発行、ブログの更新などをメインに実施します。活動内容を広報することが主な事項です。
文化委員会って?
PTA活動内容を主体とした講演会や、地域住民の方による講演会などの企画を実施します。地域交流を増やすキッカケにもつながる大切な役割です。
地区委員会って?
生徒の登下校の見守りをメインに実施します。生徒が安全に登下校出来るように見守り役として活動します。
環境委員会って?
学校内や学校近隣の美化を実施します。定期清掃をすることによって、学校内や学校周辺の景観をキレイに保つことが活動の主体です。
ベルマーク委員会って?
その通り、ベルマークの回収・集計を担当します。
指名(推薦)委員会って?
次年度の本部役員の選出をします。誰を本部役員にすべきかなどの議論を主体に行います。
このように、委員会という形にてPTA活動をサポートする役も多数あります。
もしあなたがPTA活動を実施するのであれば、どの役割を担いたいですか?
自身の強みを生かしてPTA活動に参画出来れば、より活動そのものが活性化されるので、是非一度考えてみて下さい!
PTA活動の年間スケジュールは?
PTAの活動事項として解説して来ましたが最後に年間スケジュールも併せて押さえておきましょう!
PTAの年間スケジュール
4月:入学式
5月:PTA総会、遠足同行
6月:運動会サポート
7月:プール見回り
8月:夏祭りサポート
9月:文化祭サポート
10月:運動会サポート
11月〜12月:マラソン大会サポート
3月:卒業式
※各小学校、各地域によって行事内容が異なることは予めご了承ください。
4月の入学式を皮切りに、年間をとおして様々な行事が開催されます。
その行事開催にあたって欠かせないのがこのPTAの役割なんですね。

是非、自分がPTAの一員として何が出来るのか?などこの機会に考えてみてはいかがでしょうか、
あなたの強みがを活かすことで、これまでにないPTAの新しい形が生まれるかも知れません!
まとめ
今回はPTAの実態から活動内容について解説して来ました。
正直、このご時世においては、PTA活動に対して良いイメージを持っていない人の方が多いかも知れません。
しかしながら、自身の子供が通っている学校の行事等については、やはり親としてもより改善すべきと考えるし、
どうすれば子どもたちが、より快適な学校生活を送れるようになれるのかと思案することも多々あると思います。
その上であらためて考えてみると、このPTAの存在というものは、中々貴重な存在であることに気付けるはずです。
PTAに対する悪いイメージだけでなく、学校行事の裏ではPTAの存在が一躍を担っているんだというプラスのイメージもしっかり認識して、
自身のお子さんが通っている小学校のPTAはどのような存在で、どのような活動を行なっているのか正しく理解しておきましょう!
おさらいポイント
PTAとは何たるかを知り、その活動内容を正しく把握すべし!
最後までご覧いただきありがとうございました!