夜空を埋め尽くす星たちのその輝きは、私達のココロをいつも癒してくれます。
特に『流星群』のその輝きは一段に高く、観る者を圧倒し、ついつい見惚れてしまうことと思います。


そんな流星群ですが、実際にはどのような種類があるのか知らない方もいらっしゃるかと思いますので、
「日本で観れる主な流星群」に焦点を当てて、発見する仕組みからキレイに観れる方角などについてご紹介していきます!
こんな方におすすめ
- 主な流星群の種類について知りたい方
- 流星群が発生する仕組みを知りたい方
- 流星群がキレイに観れる方角を知りたい方
日本で観測できる主な流星群
では、日本で観測できる主な流星群についてご紹介していきます。
その流星群の特徴や由来なども併せて解説しますので、明日の会話のネタにしてみて下さい!
主な流星群
- しぶんぎ座流星群
- ペルセウス座流星群
- おうし座流星群
- オリオン座流星群
- しし座流星群
- ふたご座流星群
一度は聞いたことのある流星群かも知れません。


では、種類が様々あるのがわかった上でそれぞれの特徴について詳しくみていきましょう!
①しぶんぎ座流星群の特徴
※写真はイメージです。
一年の始めにトップバッターとして出現するのがこの「しぶんぎ座流星群」です。
しぶんぎとは「四分儀」のことを指し、天体の高さを測るために用いられる天文観測機器のことです。
古くフランスの天文学者『ラランド』が放射点の近くに「四分儀座」という星座を設定していたために、「四分儀座流星群」と名付けられました。
日本においては「しぶんぎ座流星群」が正式名称として運用されており、年間三大流星群の1つです。
毎年、年明けの3が日後の1月4日頃に出現して、日本では4日の明け方にかけて良く観測されています。
出現するのはピークの前後1〜4時間くらいで20〜40個程の流星群を観ることができますが、
非常に短時間での出現であり、年によっては出現する個数などが少ない場合もあるので、ハッキリ観られたらかなりラッキーです!
②ペルセウス座流星群の特徴
※写真はイメージです。
夏場の7月20日頃から8月20日頃までに多く観られる流星群です。
ペルセウスとは、ギリシャ神話に出てくる大神ゼウスとダナエーとの間に生まれた子で、
見たものを石化させるという恐ろしい怪物《メデューサ》を倒した英雄として知られています。
そのペルセウスを天体に当てはめて生まれたのがペルセウス座であり、ペルセウス座付近から出現するのが「ペルセウス座流星群」なのです。
出現するのは数時間に亘り、1時間あたり30〜60個の流星群が出現します。
時間あたりの出現数が多い流星群としても知られており、古く1862年に中国において1時間で4,800個もの流星群が観測されていたようです。
時期的にもちょうど夏休みの時期ですので、夜間の出現時にも見やすく、自由研究などにも活用されるケースが多いですね!
③おうし座流星群
※写真はイメージです。
お馴染みのおうし座流星群。
秋口の10月下旬から11月中旬にかけて出現し、こちらも数時間で数多くの流星群を観測することが可能です。
ギリシャ神話において、大神ゼウスが人間の王女エウローペーに恋をし、誰にもバレないようにゼウス自身が牡牛に化けてエウローペーに近づいたことを、
象って天体にはめ込み生まれたのが、このおうし座です。そのおうし座付近から出現するためにおうし座流星群と言われています。
秋の夜長に天体観測でおうし座流星群を堪能するのも中々イイものですね!
④オリオン座流星群
※写真はイメージです。
星座や流星群の中で特に人気なのがこの「オリオン座流星群」です。
出現はおうし座と同様に秋口の10月上旬から11月上旬にかけて出現し、10月20日前後が最も観測しやすいと言われております。
オリオンとは、ギリシャ神話に出てくる海神ポセイドンの子である『オーリーオーン』のことを指し、実力派の狩人であっと伝えられています。
そんなオーリーオーンを象ったのがオリオン座で、そのオリオン座付近から出現するのがオリオン座流星群なのです。
他の流星群に比べて流れる速度が速く、明るい流星を数多く観られることで人気です。
こちらも秋の夜長に天体観測して、流星に見惚れるのもオツですね!
⑤しし好座流星群の特徴
※写真はイメージです。
こちらもお馴染みの「しし座流星群」
しし=ライオンのことで、古代において王権の象徴ともされたライオンを象ったのが「しし座」であり、このしし座付近から出現するのが「しし座流星群」なのです。
出現は毎年、冬の入口である11月14日頃から24日頃までに出現し、1時間あたりに数個の出現と、
他の流星群と比較すると、流星の数は少ないものの、しし座流星群の流れる速度は他の流星群のどれよりも高速で、
ひときわ明るい閃光を帯びながら流れるのが特徴です。
特に空気の澄んだ深夜11時頃に出現し、大気層とほぼ平行して流れることから、比較的長い時間流星を楽しむことができます。
なお、大出現として記憶に新しいのが「2001年」の大出現で、日本では好天に恵まれたことから1時間に数千もの流星を観測したこともありました。
次の大出現がいつになるのか待ち遠しいですね。
⑥ふたご座流星群の特徴
※写真はイメージです。
最後の「ふたご座流星群」。
ギリシャ神話に出てくる双子ディオスクーロイが星座になったとして有名です。
出現は真冬の時期、12月5日頃から12月20日頃にかけて出現し、しぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群と並んで年間三大流星群の1つとされています。
流星の速度は速くもなく遅くもなく、普遍的な流星でありますが、1時間あたりの流星数が毎年20〜30個と安定しているため、
当たり外れが無く、着実に流星を観測したい時にはもってこいの流星群なのです。
その年の締めくくりである12月にふたご座流星群を観測して、「星に願いを」かけて翌年がさらに良い年であることを願うのも良いですね!
流星群が発生する仕組みとは?
そもそもどのようにして、流星群が発生するのでしょうか?


流星群とは、つまり流れ星の群集のこと。
彗星が崩壊して出来た直径1ミリから数センチの塵状の粒が地球の大気圏に突入し激しく衝突する際に、その塵が高温になって気化して、
塵の成分が光を放つ(プラズマ発光)ことから、あのような流れ星を観ることが出来るのです。


なお、流星の速度は極めて速く、秒速40Kmという異次元の速さに達します。
だからこそ、地表で観測している私達の目では追いつかない程の速さで流れていってしまうのです。
是非、ちょっとした自慢話のネタとして覚えておいた下さいね!
流星群の種類ごとにキレイに観える方角を解説
流星群の種類を理解出来た上で、肝心要な観える方角ついて解説していきます。
最初に結論から言います。
実はこの流星群はどの方角からでも観れて楽しむことが出来るのが特徴なのです。
つまりどの方角を向いていても観測することが出来る訳ですが、その中でも「この方角がおすすめ!」という方角をご紹介します。
流星群ごとのおすすめ方角
🟣しぶんぎ座流星群:北東
🟣ペルセウス座流星群:北東
🟣おうし座流星群:東
🟣オリオン座流星群:東
🟣しし座流星群:北東
🟣ふたご座流星群:北東
先ずはおすすめした方角に向いて流星群が出現するか確かめてみましょう!
お伝えしたとおり、流星群は星空全体に現れるケースが多いため、満遍なく星空全体を見回して、
見やすい方角や比較的多く出現する方角を定めて観測することがベストです。
是非、「この方角だ!」というベストな方角を見つけて、たくさんの流星群を目の当たりにしてみて下さい!
まとめ
今回は、意外と知ってるようで知らない流星群の種類と発生する仕組みなどについてご紹介して来ました。
その年によって出現する数や見え方が異なるところがこの流星群の面白いところで、
毎年のように私達を飽きさせることなく、ワクワクした気持ちにさせてくれる良い意味でニクいヤツです!
ひょっとすると今日寝る前や仕事帰りに夜空を見回すと流星群が元気に飛び回っているかも知れませんよ!
おさらいポイント
🔵流星群の種類と観える時期を知って、流星を堪能すべし!
🔵観える方角は様々!その時のベストな方角を見つけて流星群に見惚れるべし!
最後までご覧いただきありがとうございました!