「努力しても報われない」と感じたあの日
正直に言うと、「何をやってもうまくいかない」時が長く続きました。
仕事では結果が出ない。プライベートでも思うように時間が取れない。
そして、気づけば自分を責める声が、頭の中で繰り返されていました。
「自分には才能がない」
「どうせ頑張っても意味がない」
まるで心の中に、否定のナレーターが住み着いたようでした。
ある日の夜、帰宅してソファに沈み込みながら、ふと天井を見上げた瞬間に思ったんです。
「なんでこんなに、頑張ってるのに苦しいんだろう?」
自分を追い詰めていたのは「完璧を求める心」
思い返してみると、うまくいかないことが続いていた時期、僕は常に「もっと頑張らなきゃ」と焦っていました。
周りと比べ、自分を責め、足りないところばかり探していた。
でも本当は、うまくいかないのではなく、
「完璧じゃない自分を許せなかった」だけなのかもしれません。
仕事でミスをしたら、「自分はダメだ」と結論づける。
新しい挑戦をして結果が出ないと、「やっぱり向いていなかった」と諦める。
本来なら「プロセス」を見るべきなのに、僕はいつも「結果」でしか自分を判断していなかったのです。
心が疲れたときに現れるサイン
今思えば、あの頃は心の疲労が限界に近づいていました。
・何をしても楽しく感じない
・朝、起き上がるのがつらい
・人と話すとき、笑顔が作れない
体が疲れているわけではなく、“心の筋肉”が限界を迎えていたんです。
特に40代になると、責任も増え、失敗が許されにくい立場になりがち。
「頑張ること」が当たり前になりすぎて、気づけば自分を労わる時間を失っていました。
ある日、救われたたった一つの言葉
そんなある日、何気なく見たSNSの投稿にこう書かれていました。
「うまくいかない時期こそ、成長しているサイン」
その一文を見て、なぜか涙が出ました。
誰かが僕の努力を見てくれているような気がしたんです。
それまで「結果が出ない=価値がない」と思い込んでいた僕にとって、
この言葉はまさに晴天の霹靂でした。
そこから少しずつ、「自分にかける言葉」を変える練習を始めました。
自分に“プラスの言葉”を投げかける練習
最初は半信半疑でした。
鏡の前で「今日もよく頑張ったね」と言っても、心の中では「いや、全然ダメだよ」と反論している。
でも不思議なことに、それを続けているうちに心が少しずつ軽くなったんです。
たとえば、こんな風に言葉を置き換えていきました。
「なんでできないんだ」→「少しずつ進んでる。焦らなくていい」
「またミスした」→「失敗の中に学びがある」
「どうせ自分なんて」→「まだ伸びしろがある」
「結果が出ない」→「今は土を耕す時期」
この言葉を心の中で唱えるたびに、
「自分を味方にする感覚」が少しずつ戻ってきました。
まるで長い間、自分に厳しすぎる上司に叱られていた心が、
ようやく“優しい先輩”に変わっていくような感覚です。
うまくいかない時こそ、「何もしない勇気」を持つ
僕は昔から“行動で解決するタイプ”でした。
でも、何をしてもうまくいかない時期に無理して動いても、結果はさらに空回り。
そんな時こそ、「何もしない時間」を作ることが大事だと気づきました。
・好きな音楽を流してコーヒーを飲む
・散歩しながら空を眺める
・湯船にゆっくり浸かる
“心の充電時間”を持つことで、次の日のエネルギーがまるで変わるんです。
“頑張らない時間も、前に進むための一部なんだ。
この感覚を持てるようになってから、
僕は「うまくいかない時期」にも意味を感じられるようになりました。
自分を励ます「マイワード」を持つ
僕には、落ち込んだ時に思い出す“お守りのような言葉”があります。
「今日できなかったことは、明日できるようになる準備期間。」
これは、ある尊敬する上司が言ってくれた言葉。
結果が出せずに悔し涙を流した僕に、笑いながらこう言ってくれました。
「できない自分を責める時間があるなら、寝てリセットしろ。明日は違う風が吹く。」
それ以来、僕は壁にぶつかるたびに、
「今日は風待ちの日なんだ」と思うようにしています。
不思議なもので、そう思うだけで心に余白が生まれ、
次の一歩を自然に踏み出せるようになります。
マインドをプラスに戻す3つのステップ
僕が今でも続けている「マインドセット法」はシンプルです。
一人でも実践できるので、心が落ち込んだときに試してみてください。
step.1 “今”を責めない
→ うまくいかないのは「能力がない」からではなく、「成長の途中」だから。
step.2 小さな行動を褒める
→ 「今日はベッドから起きられた」「ちゃんと食事した」それだけで十分。
step.3 未来を言葉に出す
→ 「次はきっと大丈夫」「今の努力は未来に届く」
言葉は“心の方向”を変える力があります。
そして、ようやく分かったこと
何をやってもうまくいかない時期というのは、
人生における「見えない準備期間」なんだと思います。
焦っていたあの頃も、無駄ではなかった。
苦しみの中で、自分の“心の声”にやっと気づけたから。
もし今、あなたが立ち止まっているなら、
無理に動かなくても大丈夫です。
自分を責める代わりに、こうつぶやいてみてください。
「焦らなくていい。私は今、整っている途中。」
そう思えた瞬間から、心の中に光が差し込み始めます。
最後に
うまくいかない時期ほど、
本当の意味での“自分との向き合い方”を教えてくれます。
それは、成功よりも価値のある時間。
なぜなら、「自分を信じ直す力」は、
一度手に入れると一生の財産になるからです。
今日も少しずつ、前へ。
完璧じゃなくていい。
ただ、自分を味方にすることから始めましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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