子供をもつ親としても、子供からの悩み相談などが子供の成長とともに増えてきて、どうアドバイスすべきか頭を抱えてしまうことも多々あります。
勉強のこと、友達との関係性のこと、近所のお知り合いとのお付き合いのこと
日常の中にほんと色んなことがあり、子供としても常にに悩ましいことが多いんだと痛感している毎日です。
そんなある日、我が子(9歳の長男)からこんな相談ごとがありました。
「パパ。僕ちょっと太りすぎかな? お菓子食べるのやめた方がいいかな?・・・」
と唐突に自分の体型について相談ごとを投げかけてきてくれたのです。
体型がコンプレックスに 子供の成長における悩み相談とは?
よくよく子供の話を聞くと
「学校のクラスの子たちと比べて、ちょっと太い気がして・・・」
「走るのが遅くていつもビリっけつになっちゃうの・・・」
「体育や運動会が嫌いになりそう・・・」
とそこには太っていることによって運動が思うようにできず、運動が嫌いになりそうという痛烈な彼自信の悩みが隠されていたのです。
『そうだったのか・・・かなり悩んでいたんだな・・・』
いつもそばにいる親として、子供の悩みにすぐに気が付けなかったことに深い反省の念が湧いてきたのです。
普段からニコニコして、とても自分の体型のことを気にしている雰囲気ではなかったため、まさか体型がコンプレックスに感じているなんて微塵にも思わなかったのが事実です。
『どうにかしてあげたい・・・』
と考え始めた時、ふと、思い出したのです。
『待てよ・・・親である自分自身が自分の子供と同い年の時って、全く同じ状況じゃなかったっけ?』
何を隠そう、親である自分自身が9歳の時、それこそ将来はお相撲さんと約束された位にかなりの肥満体型であって、自分の子供とは比べ物にならないほどに太っていたことを思い出したのです。
『当時の俺と全く同じ悩みだな。走るのがきつくて、いつも泣いてたし、とにかく運動が嫌だったじゃないか・・・』
そして当時の自分に対して、自分の親(子供からすれば祖母)がどのように声かけてくれていたのかを思いだしたのです。
『恥ずかしがることはないのよ。あなたは「あなた」。運動が嫌いだって構わない。何か一つでも「これが得意」って自分で夢中になれるものがあればいいの。それがあなたを輝かせてくれるから』
この言葉には子供ながらに「ハッ」とさせられるものがあり、「そうか。自分は自分なんだ。運動が苦手でもいいんだよね」
とふと腑に落ちるものを感じたのです。
体型がコンプレックスに 相談事で大切なこと
自分の子供頃の経験を踏まえて、自分の子供にこのように話したのです。
『そんな悩みがあったんだね。話してくれてありがとう。実はパパも〇〇(長男)と全く同じ悩みを抱えていたんだ。〇〇よりももっと太っていてね。本当に運動が嫌いだった。でもそんな時に〈ばあば〉がこう言ってくれてね「あなたはあなた。自分が夢中になれる得意なことをもっと好きになれば、それがあなたを輝かせてくれるんだよ」ってね。だから運動が嫌いでもいいんじゃないかな。〇〇(長男)にも得意なことがたくさんあるんだから、自分が夢中になれることをもっと好きになれば、それが〇〇(長男)を輝かせてくれるものになるよ!』
すると長男が、「そっか。自分は自分だもんね・・・なんだか勇気が湧いてきた!パパありがとう」って言ってくれたんです。
ちょっと感涙ものでしたが、長男が再び元気を取り戻してくれて、親である私も明るい気分になれたのです。
ここで大切なこと。
それは
【過去の自分や自分の経験と照らし合わせて、子供の承認欲求を満たしてあげること】
なんです。
子供から何か相談された時に、頭ごなしに
「だったらこうしなさい!」
「それはやめなさい!」
「そんなことしているから、こうなるのよ」
と叱りつけてしまっては、子供の自存心を傷つけてしまい、承認欲求を満たすことはできません。
子供が悩んでいることの背景には、親が思う以上に深刻な事情が隠されている場合もあります
押さえつけるような発言では、さらに子供の悩みをさらに深いものにし、癒すことのできない致命傷にまでなってしまうことも。
ですので、子供の承認欲求を満たすという観点において考えて、「あなたはあなた」という子供の多様性をさらに引き出し、
夢中になれる得意のことをさらに伸ばしていくことに焦点を当ててあげることが大切なんです。
そうすることで、子供自身が「自分は自分でいいんだ!」って承認された感じ、不思議と自分の悩みに対して面と向かいあうようになります。
数日後、子供から
「パパ。おやつで好きだったポテチをやめて、お煎餅にしたらちょっと痩せてきたよ!」
いつからか自分で工夫して、体型の改善をもするようになったのです。
『そっか。すごいな。頑張ってるんだね!』
その時なんだか過去の自分と全く同じ自分が目の前にいることに不思議な感覚になり、嬉しくで思わず涙してしまいました。
過去の自分の経験と照らし合わせて、相手の承認欲求を満たすことで、相手の中で違った相乗効果が見出せたという貴重な体験をした一例ですが、
もしこのブログを読んで下さっているあなたが、同じような状況にある場合には、是非、子供の承認欲求を満たすという観点にてお子さんにアドバイスしてあげてみて下さい。
きっとまたお子さんの笑顔が戻ってくるはずです。
陰ながら応援しております!
最後までご覧いただきありがとうございました。